ファッションアドバイザーのかずやんCOOです。
今回は、ビジネスファッションで洋服選びに失敗する理由について解説します。
ところで、今までにビジネスファッションで洋服選びに失敗してしまった経験はありませんか?
ある調査によると、働く世代の70%もの女性が、ビジネスファッションで洋服選びに失敗してしまった経験があると答えています。
何故、これほど多くの女性が洋服選びに失敗してしまっているのでしょうか?
それは、周囲の人が洋服選びのミスに気が付いても、「何も言わない」というのがその理由です。事なかれ主義と言うか、周囲の人間関係に波風が立たないようにする日本人の国民性が表れているような気がします。
例えば、同僚のファッションについて、指摘することを怖がっていますし、そもそも同僚のファッションについて何か指摘するのは自分のするべきことではないと思っているのです。つまり、「あなたはコーディネートを勘違いしているよ」ということを教えてあげないのです。
その結果として、実に働く世代の70%もの女性が、自分のビジネスファッションがマイナスの影響を及ぼしているという現実を知らないまま、何度も洋服選びで同じようなミスを犯してしまっているのです。
多くの女性が、「爽やかで清潔なファッション」をしていれば大きな問題は無い・・・と信じ込んでいるはずです。もちろん、この記事を読んでいるあなたも、そう思っていますよね?
「爽やか」、「清潔」と言えば、ビジネスファッションの王道のはずです。おそらく多くの女性が、この爽やかで清潔なファッションを取り入れているにも関わらず、多くの女性がファッションで失敗したと答えているのは何かおかしな話ですね。
この記事を読めば、多くの女性がビジネスファッションで洋服選びに失敗する理由が分かります。洋服選びに失敗した経験のある女性は、これから解説する9個の落とし穴のどれかに当てはまっていることがほとんどです。
洋服選びの失敗とは、コーディネートを勘違いしていることと定義付けることができます。
まずは、自分のコーディネートの勘違いに気付くことが先決です。それから、9個の落とし穴から抜け出す方法を考えていきましょう。
なお、通勤用やオフィス用など、ビジネスシーンの洋服選びに関する悩みを解決したい方に向けて特集ページを作ってあります。「ビジネスコーデに失敗する理由」や、「ビジネスにふさわしいジャケットの選び方」などをチェックしたい方は、下記にリンクを貼ってありますので、そちらかからお進みください。
\ビジネスコーデ決定版/
【働く女性のファッションルール】
ビジネスファッションの洋服選びの9個の落とし穴とは?
ビジネスファッションで洋服選びに失敗してしまう9つの落とし穴について詳しく解説していきます。
これから解説する洋服選びの9つの落とし穴は、無意識のままだと、知らず知らずのうちにハマってしまうという、とても厄介なものです。
まずは、この9つの落とし穴をしっかりと理解して、ビジネスファッションの洋服選びに必要な知識を増やしていきましょう!!
【1個目の落とし穴】業界のスペシャリストと呼ばれる人に洋服選びをゆだねる
ファッション業界で、スペシャリストと呼ぶにふさわしい人は、全体のほんのひと握りの人だけです。その中でも、スタイリストと呼ばれる職業がありますが、あまりにも広い意味でスタイリストという言葉が使われているので、実際のところ、あなたのコーディネートを安心して任せられるスタイリストは極わずかです。
一般的な認識では、スタイリストとは、洋服をコーディネートする人、洋服の買物を代行してくれる人、和服や浴衣などの着付けをする人、髪をセットする人、ショップの店員さん、芸能人のセカンドキャリアなどを呼びます。これらの人が、「職業は何か?」と問われれば、スタイリストと答えても問題が無い人たちです。
多くのスタイリストは、実はその業界(ビジネスファッションを必要としている人が働いている社会)で働いた経験がありません。どういうことかと言うと、伝統を受け継いだ様なビジネス社会で働いた経験が無い人がほとんどなのです。だから、その社会の文化や伝統、考え方、環境、歴史などは良く知らず、ほとんど知識を持ち得ていない人ばかりなのです。
こうした背景の中で、例えば、あるビジネスウーマンのコーディネートを任せたとしても、おそらく70点以上の合格点を獲得することはかなり難しいというのは容易に想像ができることです。
魅力的なコーディネートを選ぶことは間違いなくできるはずです。ただ、ショップの店員さんが、洋服をおすすめしてくる目的は何なのかは分かりません。企業から雇用されて働いているので、企業の方針に従って洋服を売っているだけかも知れません。
もし、人気が出ずに大量の在庫となってしまった洋服を、企業の方針でお客様におすすめしているという事実があるとしたら、あなたはそのスタイリストのコーディネートに全幅の信頼を寄せることができますか?
ほとんどのスタイリストは、企業に雇用されているのです。
自分の考えでコーディネートできることに限界があるのです。
そう考えると、本物のコーディネートができるスタイリストは、
実は少ないことが分かります!
【2個目の落とし穴】月々の支出の中に被服費を配分しない
あなたは、月々の支出項目の中に被服費を配分していますか?
ビジネスキャリアの中で、自分が中間管理職、上級管理職、役員と、ステップアップを目指しているのであれば、その地位にふさわしいビジネスファッションが必要です。
それは、あなたの周囲の男性は、あなたのビジネスファッションであなたの仕事のスキルを判断しているという事実があるからです。様々なビジネスシーンで着るべき洋服が分かっていないと、重要な仕事を任せてもらえないということです。
ビジネスシーンには合わない洋服を着てしまった時、周囲の人の頭の中は、「あなたの洋服に対する違和感」しか残らないのです。
それが分かっているなら、積極的にビジネスファッションのレベルを上げなくてはなりません。どんどん洋服に投資をするべきなのです。
その為に、月々の支出のうち、被服費の配分割合を高める必要があります。
買うべき洋服が分からない時は、積み立てをする感じで良いのです。一番良くないことは、いざ洋服を購入しようとした時に、洋服購入に充てるお金が無いということです。
まずは、必ず月々の支出に被服費を配分することが何より大切なのです。
【3個目の落とし穴】生まれ育った環境が洋服選びに表れているのに気付かない
人と出会った時に、一番最初に視界の中に飛び込んでくるのがファッションですね。
ファッションは、インパクト抜群なのです。その為、同じ人でもファッションによってはまったく別人に見えてしまうことだってあるのです。ファッションは、人の印象を瞬時に変えてしまうほど、とても重要なものなのです。
例えば、人生では進学のタイミングで東京に出て来たり、就職と同時に地方から東京に引っ越しをしたりして、生活環境がガラッと変化することがあります。そこで、まずカルチャーショックを受けるのがファッションです。
「田舎と東京は、ファッションが違うな・・・」と、誰もが一度は感じる印象です。
そうであるならば、まずは生まれ育った環境で身についてしまった感性のまま、洋服選びをしているかも知れないと、自分の洋服選びを一度は疑ってみることが重要なポイントになるのです。正確に表現するのは難しいのですが、洋服のコーディネートがダサくなっていないかを客観的に確認することが大切なのです。
ほとんどの人は、これまで育ってきた環境で身についてしまった洋服選びの感性が洋服選びに表れていることに気付くことはありません。
いくつかの例を挙げると、一番多い洋服選びの失敗は、ダーク系のトーンだけでまとめ過ぎていることです。コーディネートがダーク系トーンだけでまとめられていると、確かに引き締まって見えるので良い部分もありますが、それだけでは暗く地味な印象を与えてしまいます。
また、オーバーサイズの洋服も、ダサい印象を与えてしまうことも多いでしょう。
例えば、洋服が兄弟のお下がりや貰いものの場合、サイズ感が合わないことも多く、ダサい感が出てしまいます。
これ以外にも、季節に合っていない生地を使用した洋服を着てしまっていたり、シチュエーションに合わない洋服を着てしまっていたりした場合にも、ダサいと見られがちです。
洋服選びの感性は、育ってきた環境では何の問題も無かったわけですが、ある日突然、進学や就職をきっかけとして、今まで通用していたものが通用しなくなっていくものなのです。
メディアで活躍するアイドルが、デビューした時点とブレイクした時点で、ファッションが大きく変わっていくことも、それを表していると思います。
【4個目の落とし穴】男性の視点を理解できない
女性は、「同性からどう見られているか?」ということを異様に気にします。女性なら、一番気を遣うポイントですよね。
ところが、「男性の視点」というものを理解できていないと感じます。
もちろん、女性は異性である男性からの視線には気を付けているでしょう。それは充分に分かっています。重要なのは視線ではなく、視点だということです。
これは、「どう見られているか?」という視線と、「どう見ているか?」という視点の違いです。
多くの場合、男性と女性とでは、洋服に関する識見が違うのです。男性は、相手からの信頼を勝ち取る為に必要な洋服を選びます。一方の女性は、ファッション雑誌のライターの視点を信じる形で洋服を選びます。
ビジネス社会では、現在のところ、重要なポストに就くのは男性の方が優位になっています。上級職の男性が、女性を同行させる場合、どの女性を選ぶかは、その女性がその場にふさわしい洋服を着ているかを重要視していると、ほとんどの上級職が考えいてるというデータがあるほどです。
ここで、ひとつおもしろい調査結果がありますので紹介します。
\このビジネスウーマンのコーディネートの印象は?/
「コンサバ系のダークカラーのジャケットに、同じくダークカラーのミニスカートをはいている女性」を男性と女性に見せたところ、女性はあらゆるビジネスシーンにふさわしいと判断し、常識的だと評価しました。
ところが、男性の方は重要な会議には同行させないと判断しました。
この調査結果から分かることは、男性は相手からの信頼を勝ち取る為には何が必要かを考えたということです。その中で、露出度のある洋服は、ビジネス世界では不利だと判断したのです。
一方の女性の方は、ファッション雑誌でも記事になるようなミニスカートなら問題なく、むしろフェミニンな印象で相手の心を動かすメリットがあると判断したのです。
これが男性と女性の洋服に関する視点の違いです。
女性がビジネス世界で活躍したいのであれば、この男性視点を理解することが重要です。
確かに、洋服だけでは有能なビジネスウーマンと思われるわけではありませんが、逆に洋服で相手のイメージをコントロールできるのであれば、活用しない理由はないですよね?
【5個目の落とし穴】成功した女性ほどルールに従わない
女性の中にも、キャリアアップを目指す人がいます。企業の重要なポストに就き、キャリアウーマンとして活躍していくのです。
ところが、重要なポストに就いて成功した女性と呼ばれるような存在になると、何故か洋服選びに失敗してしまうポイントがあるようなのです。
それは、重要なポストに就いたのだから、自分はビジネスファッションにこだわらなくても良いという考えが芽生えてしまう点です。トラディショナルなビジネスドレスコードを無視してしまう人が少なからずいるということなのです。
自分は成功者だからと、洋服を自由に選ぶことを特権と勘違いしてしまうのです。
上級職のビジネスパーソンだからこそ、場にふさわしいキッチリとした洋服を着ているものです。洋服の重要性を忘れることなく、むしろ強い意識を持っているのです。
洋服選びのルールに従わなくなる時から、ビジネスの成功率が落ちていくことを理解しなければなりません。
あなたの周囲にいるキャリアウーマンの中にも、キャリアアップしていくに従って洋服がオリジナルの進化を遂げている女性が、少なからず存在しているはずですよ。
【6個目の落とし穴】ビジネスカジュアル過ぎる洋服を選ぶ
ビジネスカジュアルとは、ビジネスシーンで着る服装のことで、スーツスタイルとプライベートなスタイルの中間に位置するような、固すぎないビジネススタイルのことです。
ビジネスシーンでは、以前のようなスーツスタイルではなく、ビジネスカジュアルを採用する職場も多くなってきています。その為、現代では、ある程度スーツスタイルから形を崩しても問題が無くなってきています。
ここで、もうひとつおもしろい調査結果があるので紹介します。
\シャツスタイルのビジネスウーマンの印象は?/
ジャケットを羽織ったビジネスカジュアルスタイルの男女それぞれの写真と、ジャケットを脱いでもらい、シャツとパンツスタイルになった男女のビジネスパーソンの写真を用意しました。
この写真を見せて、この写真に写っている人がどのような職業の人かを想像してもらいました。
結果は、ジャケットを羽織っている写真は、男女どちらも差が無く、至って普通のビジネスパーソンだと推測しました。
ところが、ジャケットを脱いだ写真では男女で差が表れたのです。
男性の方は、ジャケットをどこかに脱いだ状態の、有能なエグゼクティブか専門職に就いている人と推測したのに対して、女性の方は、最初からジャケットは着ておらず、事務員か秘書だと推測したのです。
この調査からは、男性優位の職場にいる女性が権威を維持するには、その職場にいる男性よりもコンサバ系のジャケットを羽織る必要があるのです。
このように、ビジネスカジュアル過ぎる洋服を選んでしまうと、プロフェッショナル的な権威をすくなからず失うことになってしまうのです。職場の同僚と同じ程度のビジネスカジュアルを選んでしまうと、その男性よりも能力的に低く見られてしまうことを充分に理解することが大切なのです。
【7個目の落とし穴】露出度の高い洋服を選ぶ
メディアで活躍する女性芸能人やアイドルは、露出度の高い洋服を選んでいることも多いですよね。ここ最近では、歌手であっても、露出度の高い洋服でステージに立つことも多くなっています。
多くの男性は、露出度の高い洋服を装った女性に対して、フェミニンな魅力的を感じることも多いでしょう。一方の女性からは、魅力的だという意見と嫌悪感を示す人がいることが分かっています。この反応は性別の違いによるものですが、意外にも同性からは嫌悪感を示す割合が高いところに注目するべきです。
一般の女性が、これを真似する時は注意しなければなりません。特に、ビジネスの世界では、露出度の高い洋服を着ている女性は、能力が劣り、かつ信頼できないと見做されてしまう傾向にあります。
今の時代、魅力的に見える洋服は強みにはなりますが、シーンによってはまったく正反対のイメージとなってしまうことを理解しておきましょう。
【8個目の落とし穴】ファッション業界の仕掛けた落とし穴にはまる
ファッション業界では、毎年新しい洋服が誕生し、トレンドカラーも変わります。「今年の流行は、何々色です!」というフレーズはよく耳にしますよね。
どこで、誰が、どのようにして、今年流行するファッションカラーを決めているのか、情報の出所が分かりにくいものの、何となくその情報を信じてしまっている女性が多いように感じます。
これこそが、ファッション業界の仕掛けた落とし穴ですよね。消費者の誰もがファッション業界の仕掛けた落とし穴にはまっていることさえ、気付いていないこともあるわけです。
ファッション業界のミッションは、洋服のデザインやカラーが毎年変わるものだというイメージを植え付け、新しい洋服を買ってもらうことです。
その為には、今までの洋服は古くなったということを消費者に信じさせる為に、情報操作する必要があります。それが無ければ、洋服は何年も着られますからね。
私の場合もそうでしたが、長くファッション業界で働いてきましたので、いかに多くの洋服を消費者に買ってもらうかが勝負だということですね。その為のひとつの方法が、トレンドカラーを作ることだったということです。
このことから分かるのは、ファッション業界で働く人たちが見ているのは、流行ではなく、自分のキャリアなのです。
おそらく本当に良い洋服は、今も昔も大きくは変わりません。男性ならビジネススーツ、女性ならジャケットやワンピースがそうではありませんか?
現代は情報社会です。多くの情報の中から、正しいものと正しくないものを、自分自身が見極めなければならないのです。
だからこそ、あなたが毎年のトレンドカラーに踊らされているのならば、自分自身でファッション業界の仕掛けた落とし穴にはまっていることに気が付かなければならないということなのです。
【9個目の落とし穴】ステータスによってファッションが違うことに気付かない
中間管理職になる時に有効なビジネスファッションと、その先の役員など上級職になる為に役に立つビジネスファッションが、同じであるはずがありません。
そこを理解して、柔軟に対応してこそ、有能な人物と言えそうです。
女性の中には、中間管理職になる時に有効なビジネスファッションと上級職になる為に役に立つビジネスファッションは違うことを理解していない人が多いことが分かっています。
企業の重役ともなれば、社外との付き合いばかりです。選ばれた人だけのコミュニティーが存在するのです。特別なコミュニティーを構成する人物の洋服は、今までの洋服と同じであるはずが無いのです。
それを理解せずに、自分が勝手に判断してしまい、自分のイメージを低下させてしまう女性がいるならば、残念でなりません。
\9つの落とし穴【まとめ】/
まとめ
いかがでしたか?
女性がビジネスファッションで洋服選びに失敗する理由がハッキリと理解できたかと思います。洋服選びに失敗するのは、自分でも気が付かないうちに9個の落とし穴のどれかにハマっているからなのですね。
まずは、その事実の存在を知り、その事実を受け止め、その事実を受け入れて、落とし穴から抜け出す方法を探し出す必要があるのです。
ここに挙げた9個の落とし穴は、周囲の人で指摘してくれる人がいるなら、ビジネスファッションの勘違いを防止することができる内容です。
残念ながら、ほとんどの女性は、ビジネスファッションの勘違いを的確に指摘してくれるようなありがたい存在はいないものなのです。
でも、大丈夫です!!このブログがその役割を果たしていきます!
ぜひ、このブログを大いに活用して、洋服選びの勘違いを少しでも減らす為に、お役に立てるなら本望なのです。